子どもたちの夢を叶える学校を。「カンボジア学校建設プロジェクト」

日本が誇る「技術」や「サービス」等のビジネススキル。
世界に通用するこのスキルを貧困問題を抱えるカンボジアへ寄付したい。
代表廣瀬がそんな思いを胸に、友人と共にNPO法人を立ち上げたのは2013年のこと。
それから2年が過ぎ、去年初めてゼネラルリンクグループの社員がカンボジアを訪問しました。
実際にカンボジアの歴史や文化に触れ、現状を目の当たりにしたメンバーは、それから自分たちにできること、やるべきことは何かを探し始めました。
そうして行き着いたのが「学校建設プロジェクト」。
これからブログを通して、私たちの想いと活動レポートをお伝えしていきたいと思います。
なぜ「学校建設」なのか?
カンボジアの就業率は80%以上というデータが出ていますが、潜在失業者と言われる、いわゆる貧困ラインを下回る就業者は40%近くにものぼると言われています。(労働条件が著しく劣っている、就業が不安定な職業に就いている等。政府の失業統計には現れません。)
また、就業の約半数を占めるのは農業。
しかしカンボジアの農業水準は低く、隣接するベトナムに物乞いをしながら生活をしている現状です。
一体なぜ、このような状況が生まれるのか。
それは、「ビジネスに興味を持つための環境=学校」が満足に運営できていないことにあります。
知識を得る環境があれば、子どもたちの価値観や仕事に対する夢を広げることができますが、なければ子どもたちが夢を持つというその権利さえも奪ってしまうのです。
カンボジアの経済発展には、まず学べる環境を用意することが重要だと感じました。
現地視察レポート
学校建設のためには、まず現地の学校の状況を自分の目で確かめたい。
2016年9月10日~13日の3日間、プロジェクトメンバーでカンボジアへ行き、農村の小学校を視察させていただきました。
学校があっても満足に通えない公立学校 スヴァイドムナク小学校訪問
カンダール州のスヴァイドムナク小学校が支援を求めていることを知り、私たちはまずその小学校を訪問しました。
プノンペンから車で約3時間をかけて移動。
整備されていない道は幅も狭く、雨が降った後は土がぬかるみ、車での移動も大変です。
学校に着くと児童と保護者のみなさんが温かく迎えてくださいました。
学校の正門から教室まで生徒が花道を作ってくれて拍手で出迎えてくれて…嬉しかったです!

遊具などはありませんが校庭は広く、子どもたちが自由に遊ぶことができます。

しかし問題は教室の数。
スヴァイドムナク小学校には現在3教室しかありません。
本来1~6年生が通うはずの校舎には3年生までの児童しかおらず、
4年生以上は遠く離れた学校まで通うことができますが、ほとんどの児童は学校へ行くことを断念。
そして学校に通えないこどもたちは勉強はできず、親の手伝いや農作業をしているそうです。

子どもたちの様子
子どもたちは最初は少し恥ずかしがっている様子でしたが、サッカーなど一緒に遊ぶと可愛い笑顔を見せてくれました。
子どもたちにはノートや文房具をプレゼント。
みな配布される順番をきちんと待ち、受け取る際は手を合わせて礼をする、とても行儀よかったのが印象的です。

日本の団体が運営する、孤児院と日本語学校を訪問
国が運営する小学校の現状を知った私たちは、次に日本の団体が運営する学びの場を訪問させていただきました。
クックマ孤児院
さまざまな理由よって幼いころから預けられた子供たちが、共同生活を送っている施設です。
ここにいる子供たちは、カンボジアの伝統舞踊を学び、踊りをイベント等で披露するこで収入を得ています。
日本からの支援金だけに頼らず、自分たちの力で生活費を稼ぐ。生活するうえで大切なことも学んでいます。

息の合った踊りは圧巻!
子どもたちはみんなとにかく明るく、
「学校の先生」「歌手」「エンジニア」「通訳」など、将来の夢を抱きながら生活していました。

孤児院を出て社会に出る子もいれば、アルバイトで稼いだお金で大学に通う子どももいるそうです。
日本語学校 タヤマ
日本のNPO法人が運営する日本語学校。
ビジネスマナーも習得することができる環境で、挨拶の声の大きさや礼儀は、日本人であるわたしたちも学ぶべき姿勢だと感じました。
ここにはゼネラルリンクの出資企業rarewingsで働いている学生もいます。

「日本に行きたい」という生徒が多かったのが印象的です。
質問コーナーでは「どうしたら日本人と付き合えますか?」「日本で仕事をしたいと考えていますがどうしたらいいですか?」等、日本愛を感じました。
農村部の子どもたちにも夢を与えたい
3つの施設を視察して、国が運営する小学校の未熟さを実感しました。
学校に通えないために働く場所や未来を制限されてしまう子どもたち。
そんな子どもたちにクックマ孤児院やタヤマの生徒のように、夢を持つ楽しさを知ってほしい。そう強く感じました。
しかしこの状況はスヴァイドムナク小学校の場合、現在3つしかない教室数を増やさない限り、変わることはありません。
学校建設を応援したい。私たちは改めて強くそう思いました。
そしてスヴァイドムナク小学校に、1校舎建設支援することを決断。
カンボジア農村部の小学校建設において、支援を依頼すれば建ててくれるという考えで依頼する場合も中にはあるそうです。
ですが子どもたちの学びたいという素直な気持ちを見捨てるわけにはいきません。
いつか子どもたちが自分の夢を持ち、実現する楽しさを感じてほしい、ただそう思い、決めました。
今後の予定
2016年10月 学校建設に着手
2017年1月 学校完成予定
※井戸、トイレ、遊具の建設も検討中!!

NPO法人 MAKE THE HEAVEN Cambodia Project
クックマ孤児院の運営他、カンボジアへの学校建設などカンボジア支援を積極的に行っている日本の団体様です。
今回のカンボジア学校視察、それから今後の学校建設においてもお世話になります。
NPO法人 カンボジアGiving Support Project
ゼネラルリンクグループの団体です。
日本が世界に誇る「技術」「サービス」の”ビジネススキル”をカンボジアへ”寄付”することを目的に活動しています。
RareWings.,Co.Ltd
カンボジアを拠点に、データエントリー・画像加工等BPOビジネスを展開する、ゼネラルリンク出資企業RareWings.,Co.Ltd。
日本語学校タヤマの生徒にはここで働く子もいます。
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